徳川園の四季
花ごよみ
冬の花
代表的な花々
イソギク
場所:観仙楼前
千葉県、静岡県(伊豆諸島)の海岸などに自生する。磯の菊ということで「イソギク」の名がついた。厚みのある緑の葉の裏側には白い毛が密生している。
キチジョウソウ
場所:四睡庵、虎の尾他
名前の由来はよいことがあると咲く、または咲くとよいことがあるといわれていることから。
キッコウヒイラギ
場所:
名前は葉が亀の甲に似ていることに由来する。白い小花は同じモクセイ属のキンモクセイに似た香りがする。
寒椿
場所:園内各所
名前は「ツバキ」だが、サザンカに近い。
寒牡丹(時雨雲・豊明)
場所:牡丹園北側
春と冬の初めに開花する二季咲きの牡丹の品種。
コブクザクラ
場所:龍仙湖南側
名前の由来は一つの花に複数の果実をつけることから子福桜という。
サザンカ
場所:園内各所
椿(つばき)の漢名(中国名)「山茶花」が、いつの頃からかこのサザンカの名前として間違って定着した。
ソヨゴ
場所:大曽根の瀧
名前の由来は葉が波打っており、風にそよいでソヨソヨと音を立てることから。冬場に見られる赤い実がかわいらしい。
タラヨウ
場所:牡丹園北側
葉は楕円形で、裏面は傷つけるとその部分が黒くなる性質があり、それを利用して昔はこれをハガキの代用にした。
ヒサカキ
場所:南側階段等
3~4月小さな白い花を付け香りがある。雌雄果株。所により神様に供えるサカキとして使われるため、なじみ深い木として地方名が多くあるという。
ツバキ
場所:園内各所
花が美しく利用価値も高いので万葉集の頃からよく知られたが、特に近世に茶花として好まれ多くの園芸品種が作られた。
マユミ
場所:虎の尾、牡丹園東側
名前の由来は材質が強いうえによくしなるため、古来より弓の材料とされたことから。
マンリョウ
場所:牡丹園内
「万両」と書き、縁起物として正月に飾られる。
ミヤマシキミ
場所:虎の尾
「深山(みやま)シキミ」というだけに、山地に生えている。シキミ(モクレン科)の仲間ではなくミカン科。
ヤブコウジ
場所:虎の尾、四睡庵南側
正月の縁起物ともされ、センリョウ科のセンリョウ(千両)や、同じヤブコウジ科のカラタチバナ(百両)、マンリョウ(万両)と並べて十両とも呼ばれる。
ロウバイ
場所:観仙楼西側ほか
半透明で鈍いツヤのある花びらが蠟細工に似ていることや、臘月(旧暦の12月)に咲くことからこの名がついたといわれる。